盆暗の革靴ブログ

革靴・革製品が好きなので、日々の記録を書いていきます

Paraboot CHAMBORD

CHAMBORDを履いて半年ほど経ったのでレビューしておきます。

靴紹介

Parabootはフランスの革靴ブランドで、古くからラバーソールを使用する実用的な靴を製造しています。

CHAMBORD(シャンボード)はアッパーにリスレザー(lis waxy leather)というワックスを染み込ませた革が使われています。

ソールはラバーです。ダイナイトソールのような硬めのソールとは異なり、柔らかく滑りにくいソールです。

感想

良かった点

実用性が高い

撥水性はよく、雨の日も気軽に履けるのは本当にいいです

またソールもグリップ力が高くて衝撃吸収力も高く、快適です。

革の面白さ

独特な革で手入れしてて面白いです。

悪かった点

木型があまり足に合ってない

私は足がやや細身(E~EEウィズくらい:足長256mm足囲250mm程度)なので、幅がちょうどよくなるようにサイズを25cmにすると長さがギリギリになり、つま先の遊びが少なくやや窮屈な履き心地でした。

足との相性について不安はあるものの、素材(オイルドレザー)の面白さやデザインが好みだったこともあって買ってしまいました。(ブランド力が判断を鈍らせたというのも正直あります…)

日本人の足に合ってないのを店側も承知しており、インソールを入れるなどの修理を購入時にお願いすることができるオプションがあります。私も少しインソールを入れてもらいました。そのため購入から2週間くらい修理が終わるのを待つことになりました。

REGAL TOKYOに行ったときにCHAMBORDと少し似た雰囲気のUチップ(上の画像のもの。品番はW558 CC)の25cmのものを履いたのですが、こちらはLast#50という指先がゆったりめのラストで、見た目は少し似ててもラストで全然印象が違うなーと感じました。

造りが丁寧とは限らない

CHAMBORDは本体価格で8万円ほどして、シューツリーや革用の専用のオイル等を買うと10万円を超える靴になります。

このような価格帯の靴は初めて買ったのですが、値段が高かったり有名なブランドでも細部まで丁寧に作られているかというとそうとも限らないのだなと学びました。

例えばすくい縫いの糸が購入当初から少し黒く汚れてたり、

ウェルトのつなぎ目部分の処理がそんなに綺麗じゃなかったりしました。

比較用にScotch Grainのウェルトのつなぎ目はこんな感じです。Scotch Grainが綺麗すぎるだけかもしれませんが。

色々と勉強になる買い物でしたが、やはり魅力的な靴でもありますので、今後も楽しんでいきたいとおもいます。